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1000Hit突破♪(2009/9/15)
2000Hit突破♪(2009/11/3)

テーマ : 化学
ジャンル : 学問・文化・芸術

box Ligandの新展開

Rational Design of Highly Effective Asymmetric Diels−Alder Catalysts Bearing 4,4′-Sulfonamidomethyl Groups
(JACS, 2009, ASAP)

Cu+box Ligandといえば
Harvard大学のDavid Evansの代表的な触媒です

彼らの触媒はビスオキサゾリン骨格の4位にtBuなどの
側鎖を導入して立体障害(とカウンターアニオン)をうまく使うことで
様々な不斉反応を(様々な化学者が)報告しています
さらに、コレを使って天然物の全合成も多く報告されています

今回の論文は
やはりリガンドの基本骨格はビスオキサゾリン
金属も常道のCu
反応はDiels-Alder反応と
一見面白い感じはしません

が!
この論文の売りはリガンド(の基本骨格部分以外の)デザインです
リガンドの4位の側鎖に単なるアルキルではなく
さまざまな官能基を導入するというコンセプトです

具体的には側鎖にCH2NHMsを導入して
(NHMsのO原子)とCuの間のn-カチオン相互作用
(NHMsのH)とカウンターアニオンの間の水素結合
と2つの2次的相互作用をりようして高いeeを達成しています
なお、これらの相互作用は計算によって導かれています

ここからさらに様々なリガンドを作るのは大変そうですが
それができるならさらにおもしろくなりそうです
がタブン(個人的には)
同じリガンドで、別反応への展開でしょう。。。。

おもしろみを伝えるためのgraphical abstractなんでしょうが
ぱっと見かなり複雑で、わかりにくい
難しいのは十分にわかりますがやや第一印象は力不足かなと思います

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科学技術立国の理想は死んだ

11/13の行政刷新会議の「事業仕分け」は科学技術関連の予算についてでした

削られた予算の代表例は
スーパーコンピュータですが

このブログ的にはSPring-8の方が重要でしょう
(どちらも理化学研究所)
SPring-8は多くの利用者があるものの赤字!であるため予算縮小になりました
研究成果はHP見ればわかるように十分だと思います

あれだけの機械を使わないのがもったいないよ
世界的にはさらに大きなものも建造されるぐらい重要かつ有用な設備にもかかわらず
予算削減とは何事か!


このSPring-8以外にも
若手研究者育成事業も縮減とのこと
現政権は高校の無料化など教育に力を入れ、若手の育成を図るはずなのに
なぜ研究者育成は削減なんだ?

さらに
日本科学未来館の予算削減
ここへいったことありますか?
ここは(カミオカンデのミニチュアがあるなど)はっきりおもしろい科学館だといえます
ただ、実験をする部分などもあり恒常的にお金がかかる施設だなと思いました
また、まだまだここ単独では不十分な施設であるとも思います
(上野の国立科学館の科学部分とセットで非常にいい感じになるかな?)
そんな施設で、
少子化時代なのに黒字化はなかなか難しい
(ただでさえ理科離れといわれるこの時代において)
子供に科学への興味をしっかりと持ってもらうためには
増額、増設がふさわしい位置づけだと思う



「無駄か無駄じゃないか」の物差しだけでは科学技術は測れない
たとえばカミオカンデなど全く役に立たない施設だと思う
でも、ここでの研究は世界的にも認められて
(日本人が大好きな)ノーベル賞を小柴氏は受賞した
ほかにも、
下村氏の研究も化学的には光る物質というだけ(というのは失礼だが)のものであった
しかし、それが生物の研究と結びつき、数々の研究成果を生み出すツールとなった
その成果が認められてやはりノーベル賞を受賞した

これらの研究は(少なくともはじめは)科学は生活に直結するものではない
だが、人間の知的興味、好奇心を満たす研究であった
今、無駄でも将来も無駄である保証はない
だからこそ、世界各国は研究に莫大な予算を投資し続けているのだ
ただでさえ関連予算が少ない日本でさらに削減しては
優秀な日本人科学者は世界に流出するばかりだ


最後に
もちろんそれぞれの予算の詳細、および会議の実際の様子について僕は知りません
(だが仕分けしてる側も仕分けできるだけの基本知識は十分ではない感じがします)
無駄がある部分もあるでしょうが
でも、
科学技術立国を目指すはずの国の方針を考えると
基本的に増額すべきところだと思う予算だと思う
そうならず(早い段階で)有用な科学技術関連予算を減らすとは
国の将来像を現政権が正しく描いてるのかという疑問を持たざるを得ない事態だと思う


長文失礼しました

補遺(2009/11/21)
思うに文科省の今回の戦略が間違っていたんだともう
ノーベル賞受賞者を(野依、小柴、益川、小林氏)を並べて
いかに科学技術予算が必要であるかを訴えてやれば良かったんだと思う

いずれも日本の「理系の未来」を憂えているので出席を快諾してくれたと思う

そして、彼らが言えば
官僚が10言うよりも価値と説得力(それが一般的な日本人の科学に対する認識)があり
要求の大部分を通すことができたじゃないかなと思う

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化学者でも病気には勝てない

Ottawa大学の教授
Keith Fagnou
がなくなりました

死因は
インフルエンザ
まだ38歳
Canadaは若手の有望教授を一人失いました

研究はCross-Coupling
代表論文は
Catalytic Cross-Coupling Reactions with Unactivated Arenes
Science 2007, 316, 1172

まだHPが生きています
(それほど急逝だったということです)
http://www.science.uottawa.ca/~kfagn061/index.html
彼の論文が無料で公開されていますので
是非読んだことの無い人は彼の功績をかみしめながらじっくりと読んでみてください

くれぐれも健康には注意しましょう
ムリは禁物です

御冥福を祈ります

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Author Profiles読んでますか?

Angew冊子版だと序盤に毎号掲載されている
Author Profiles
読んでますか?

最近はオンラインで(しかもASAPで)読む人が増えて
紙媒体を読む機会が減っています
それに併せて?最近ではOLが縮小版になってしまうような状態です

そのような状況だとこのAuthor Profilesのページは
読んでいないのではないでしょうか?

でも
意外とこのページおもしろいです

内容は。。。
1)一問一答
たとえば
科学者にならなかったら今何になっていると思う?
自分を動物にたとえると?
といった項目が並びます

2)Interview
研究のcareerなどが語られます
化学同人から出ている
「化学者たちの感動の瞬間」
に近い感じです
まじめな内容ですが専門的というわけではありません

3)My top 5 papers
タイトル通りの内容で、
若干その論文に関するコメントもあります
論文に関する説明なので専門的な内容です

英語なので日本人には若干抵抗感が大きいのが玉に瑕?ですが
読み物としておもしろいと思います
ぜひ少し時間ができたときに(知っている人だけでもいいので)読んでみてください
もちろんこのページもASAPありますよ!

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