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(-)-Ranirestatの全合成

A Concise Enantioselective Synthesis of (-)-Ranirestat
(Org. Lett., 2010, ASAP)


この化合物見覚えありますか?

1_20100226012934.jpg

この化合物の最初の不斉全合成は柴崎らによって報告されています
(JACS, 2007, 129, 11342)
彼らの鍵反応はLaをつかった不斉アミノ化

2_20100226012940.jpg

これが不斉点の元になっています
この反応を出発点にして計6steps
途中で金属としてはraney Niを使います
さらに改良法もあります(Org. Lett. 2008, 10, 2725)
改良されているのはLa源でLa(OiPr)3から価格的に安いLa(NO3)3にしています
さらにeeの安定度もこちらのほうが高いそうです



さて、今回のTrostの全合成では自身が開発した
Pd-catalyzed asymmetric allylic alkylation(Pd-AAA)を鍵反応としています
3.jpg

eeをあげるのには苦労していて、
まず、基質には自らが開発したRu触媒を使ったhydrosilylationによってSiを導入したオレフィンを使います
さらに、溶媒も検討して84%ee(再結晶して>99%)まであげています
その後はRuCl3を使ってオレフィンをカルボン酸へと変換
さらに、カルボン酸をアミドにし、最後に環化して完成

Trostの合成らしく金属をふんだんに使っています
完成はしているものの、柴崎らの報告の方が美しいですね
ゆえにTrostといえどもOL止まりだった?

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テーマ : 化学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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