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(+)-Chaetocinの全合成

Total Synthesis of (+)-Chaetocin and its Analogues: Their Histone Methyltransferase G9a Inhibitory Activity
(J. Am. Chem. Soc., 2010, ASAP)

0310.jpg

↑(+)-Chaetocin
の最初の全合成です


この化合物の大きな特徴はジスルフィド結合を2つもっている点です
このような化合物の合成では
昨年、ScienceにMovassaghiが報告した論文(Science, 2009, 32, 238)があります
(11、11’位がdeoxy体です)

この論文はそのMovassaghiの影響を強く受けています
たとえばラジカル的に2量化させるときにはMovassaghiのCo触媒(Angew, 2007, 3725)
を使っています

さて
最大の合成のポイントは丸で囲ったジスルフィド結合の合成ですが(上下同じなので2カ所あります)
これはヘミアミナールから作りますがそのヘミアミナールは
下のスキームのようにラジカル的なブロモ化、続いて水で処理することで得られています

0310-2.jpg
この際、ラジカル開始剤としてAIBNを使うと、反応温度が高温にしなければいけないために原料が壊れてしまいます
そこで、キタラが開発した室温程度でもラジカルが出るV-70(TL, 1997, 3549)を使ってブロモ化しています

そして、2量化させた後

0310-3.jpg

↑のスキームのようにH2Sをつかってジスルフィド結合は導入されます
同時に脱保護などもして一気に目的物を得ています
このジスルフィド結合は生理活性にも重要であることも示されています
合成のポイントと生理活性のポイントは同じということになります

出発物質はDアミノ酸です、つまり非天然型
ent体もLアミノ酸から作っています
非天然体から天然体が全合成されるというのはおもしろいですね
L体から生物は完全な立体反転で作っているのでしょうか?
それともまったくな合成?
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テーマ : 化学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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