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2010年ノーベル化学賞(できるだけ簡単に)

この記事は、化学があまり良く分からない人でもわかるように書いています

2010年のノーベル化学賞は
Richard F. Heck
根岸英一
鈴木章
の3氏が受賞しました
おめでとうございます!

パラジウム触媒を使ったカップリング反応の開発
パラジウムは金属の一種です(生産はロシア、南アフリカが主)
元素記号はPd

カップリングとは「カップル」を作ると考えてください
=2つのものをつなぐ反応です
0701.jpg

この反応はXとYの部分でつなげるのが目標です
(XとYの別なものがカップリングするためクロスカップリングと呼ばれる)
しかし、XとXがつながる、YとYがつながってしまう失敗が起こります
(同じもの同士がつながるのでホモカップリングと呼ばれる)
0702.jpg

このような問題が起きにくい反応を3氏がそれぞれ別々に開発しました

3人はそれぞれ別の反応を開発しています
それぞれの名前をとってHeck反応、根岸カップリング、鈴木カップリングと呼ばれます
なお、パラジウムは単なる金属パラジウムではなく、
パラジウムに別な物がついた状態のもの(=錯体)を使います

ではそれぞれの違いについてみていきましょう
Heck反応
Heck反応の特徴は式の一番左側のもの(オレフィン)
が使えるという点です
0703.jpg


根岸カップリング
この反応の特徴はやはり式の一番左を見てください。
Zn(=亜鉛)Xをつかってのカップリングです
0704.jpg


鈴木カップリング
このカップリングも式の一番左を見てください
B(=ホウ素)OH2を使ったカップリングです
このカップリングは開発された他に比べて時期は遅いですが、大変便利な反応です
有機化学の研究室にいたら一度は自分でやる反応です
つまりそれだけうまく行く、つかいやすい反応ということです
0705.jpg


これらの反応はすごく基本的な反応ですが
応用することで薬など役に立つ重要な物を作ることができます
そのため、わかりにくいかもしれませんが身近にある化学であり
ノーベル賞を取るにふさわしい有機化学の一分野です
さて、このパラジウムを使ったカップリング反応はまだいくつもあります
熊田カップリング、辻-Trost反応、薗頭カップリング、Stilleカップリングなどが代表です
このように多くの人が様々なパラジウムを使ったカップリング反応を開発しています
そのため、大変貢献度の高い反応であるにもかかわらず3人を選べない(ノーベル賞は一度に3人まで)のでこの領域からのノーベル賞はでないのでないかとも言われていました
また、見てもらうと分かりますが、カップリングは日本人の貢献度の高い反応でもあります。しかし、残念ながら、現在はアメリカがカップリング反応開発の中心になってしまいました
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テーマ : 化学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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